第二種電気工事士技能リングスリーブ用圧着工具を選ぶポイントとおすすめ
目次
第二種電気工事士リングスリーブ用圧着工具を自分に合ったものを選ぶ
第二種電気工事士での必須工具の一つはリングスリーブ用の圧着工具です。必須というのはこれがなければ技能試験では作業を完成させることはできません。
ECQ講習に参加された方の中に、まさに本番でこの工具が持参した工具の中に入っていなかったため、作業を完成させることができなかったのです。(見学状態・・・涙)
20213月更新の改良された圧着工具ホーザンP737の記事があります。
黄色い柄のものを選ぶ
黄色い柄のものを選ばなければならないとは?
これは第二種電気工事士の筆記試験でもリングスリーブ圧着にふさわしい工具を選ぶ問題が出題されて実際の工事でも適切な工事を行うためにも必要なものです。
どちらも圧着工具には違いありませんが、リングスリーブ用は左側の黄色い柄のものです。
右側のものは、絶縁被覆付圧着端子用圧着ペンチです。
筆記試験の段階でも電気工事でのリングスリーブの圧着は黄色い柄のものを選択することが基本であることを示しております。
黄色い柄のものにはJIS規格でJIS C 9711:1982・1990・1997適合品であればどのメーカーのものを選んでもよいと言えます。
個人に合ったものを選ぶとは?
個人に合ったものとは、JIS規格のものであれば、どれも使いやすいかというと、そうではないのです。
ECQ講習会に参加される方は様々な方がおられます。力の余っている方、手が小さい方、あまり工具類をもって仕事をしたことがない方、女性の方などです。
持参される圧着工具も様々です。大きく分けると三種類になるでしょうか。
「大」まで圧着できる大型のもの、、長さ的に中タイプのもの、女性でも使いやすいとされていた小型の圧着ペンチです。
ツノダ 圧着工具 リングスリーブ用 [電気工事技能試験必携工具] TP-R JIS
上の写真では「大」まで圧着できるもので表裏に刻印がはっきりわかるようマーキングされています。
自分は「大」の刻印までが使用できる左側のタイプのものを使用しています。一応電気工事店ですので大までは必要となりますから・・・
では第二種の技能試験ではどうでしょうか?公表されている問題を見る限り、「大」を刻印する問題はなさそうです。支給電線はおそらく2ミリと1.6ミリの組み合わせが考えられるからです。ということは「中」まで刻印できるものであれば十分となります。
次の写真は中まで圧着できるホーザン製のものです
ホーザン 圧着工具 リングスリーブ用 電気工事士試験P-738
写真でいう真ん中か一番右側のもので足りるということです。
中まで圧着できるタイプで小型タイプが
ツノダ(Tsunoda) 圧着工具 リングスリーブ用[電気工事技能試験必携工具] TP-RS JIS コンパクト
他にもコンパクトタイプとしてロブスター制のものもあります
ECQ講習で気が付いたこととお勧めは。
最近は小型の圧着ペンチが軽く、力があまりない人でも使えるということで小型の圧着工具を使用されている皆さんが多いのが現状です。セット内にすでに小型のものが組まれているようです。
さて、小型タイプを使用されていた女性の方に共通していたのが、最後の握りの部分であと一歩が握れないよいうことです。圧着ペンチは最後まで握りこまないと開かないように製作されています。
なぜ握りこめないのか?
一番右側の写真を見ていただくとわかるのですが、握り柄が平行になっているのでどうやら最後の握りに力が入らないようです。握り柄の下のほうが少しばかり広がる設計ならば女性の方でも使いやすいのではないかと気づきました。
もちろん男性の方にはこの小型のものは何の問題もなさそうです。軽々と圧着しています。
個人差はあるものの女性の方は真ん中の写真にある中型のものがおすすめです。「中」を圧着するときは女性にとっても男性にとっても一番力を出さなくてはいけない圧着作業となるからです。もちろん男性の方にもおすすめです。
女性の方は「中」を圧着するときは握るというより柄の片方を机において、てこの原理で片方の握り柄を抑える形で圧着作業をすることが多いのです。この作業態勢を考えると握り柄が少しばかり長いほうがてこの原理を利用しやすいのです。
以外にお勧めなのが全長の長さでは最短いマーベルの圧着工具です
マーベル(MARVEL) 圧着工具 ハンドプレス リングスリーブ中・小専用 MH-7S 電気工事士技能試験必携
別の観点からのおすすめは
多くの圧着工具には刻印マークが正しく選ばれるように黄色い字で「1.62本」「小」「中」「大」などとマーキングしてありますが、それは表側だけで裏側は記載されているものの工具の色と同じ黒色でしっかり確認しないと別のマークのところで圧着してしまいがちです。
あわてんぼうであったり、確認不足だったりすると刻印で不合格になってしまいます。いつもマーキングしてある部分を自分に見えるように工具を使えれば最適ですが、ときおり裏側のほうが圧着しやすいという場合があります。
そんな時におすすめなのが表も裏も黄色いマーキングで圧着マークが確認しやすいものも出ています。
TSUNODA 圧着工具 リングスリーブ用 TP-R[電気工事技能試験必携工具] 表でも裏でも見やすい
圧着工具は第二種電気工事士の技能試験では必ず使用するものです。時間短縮にもかかわってくるだけに自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
参考記事
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