単位(基本)作業を確実に行う
単位作業とはいわゆる電線相互の結線、電線と器具の結線などの基本作業です。
基本的な作業を行う目的は電気抵抗を増やさないことや絶縁状態を適切にすることにより電気設備の技術基準に準ずるものとすることです。単位作業をきちんと行うことにより欠陥をなくし、第二種電気工事士試験の合格に近づくことができるのです。
ここでは欠陥例を挙げることはしません。基本作業のいくつかを取り上げます。欠陥事例は別のページで紹介します。
- ランプレセプタクルへの結線
- 引掛けシーリング(角、丸)への結線
- 露出型コンセントへの結線
- 連用取付枠への器具取付
- 金属管とコネクタ取付及びゴムブッシング取付
- ボンド線接続
- PF管とコネクタ接続
- ブレーカーへの接続
- 端子台(代用)への接続
- リングスリーブ圧着
- 差込形コネクタの使用
- 電線剥ぎ取り
- 電線寸法取り
- パイロットランプ
こうした単位作業は【技能試験で重視される3つの能力】と題する試験センター引用の目的と一致しています。
① 回路を的確に構成する能力
配線作業は配線図に記載されている内容の通りに行われなければなりません。
試験では,指定時間内に,与えられた配線図に基づき,電気的に正しく回路が構成され ていなければなりません。
② 配線図や施工条件を理解し遵守する能力
技能試験は,指定された施工条件に従って作業をしなければなりません。
指定された配線図及び施工条件に従って施工されていない作品は,回路が電気的に正し く結線されていたとしても,欠陥であると判断します。
③ 接続等の作業を的確に行う能力
配線工事は,施設する電気工作物が人に危害を及ぼしたり,他の電気設備等に障害を与えないように行われなければなりません。 例えば,電線の被覆を剥くといった基本的な作業一つ一つにおいて,定められた順序と方法によって,完全に仕上げなければなりません。しかも,いつ,いかなる環境であ っても同じ仕上がりになるように,常に練習を積み重ねて,技能を保たなければなりま せん。
また,一度施工された電気設備は,長年に亘って使用されるものであり,作業に当た っては,使用者が安心して利用できるよう細心の注意を払う必要があります。
技能試験においても,各作業が要求されている水準を満たしていない場合には,欠陥 であると判断します。
試験センターは3つの能力、回路を的確に構成する能力、配線図や施工条件を理解し遵守する能力、接続等の作業を的確に行う能力を技能試験で求めております。
技能と言うことですから、実際には手を動かさないことには始まりません。時間制限がありますから的確に行うことができ、しかも時間内に完成させるためには単位作業などを把握することと練習が欠かせません。
技能講習会は的確に作業がなされているかを客観的に見てもらえるという点では有利でしょう。どうしても個人では思い込みはあったり見落としがあったりして欠陥のまま覚えてしまうこともあります。
独学でも十分資格を取ることができますが、29年度から適用される欠陥事例に精通しておかなければなりません。
この機会にECQ技能講習の受講を考慮してみるようお勧めします。
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