第二種電気工事士技能|欠陥事例で多いものを試験センターが公開

第二種電気工事士技能|欠陥事例で多いものを試験センターが公開

2020年3月6日付で試験センターが第二種電気工事士技能で欠陥事例で多いものを公開しています。

これは「技能試験の概要と注意すべきポイント」の44ページに掲載されて更新されたものです。

以下に欠陥事例で多いものが何かを記載したいと思います。




1.未完成のもの

試験時間内で作品を完成できるよう、繰り返し練習を行ってください。

当たり前といえば終わりですが、受験される方の中には「楽勝」という感じであまり練習しない方がいるかもしれません。制限時間40分はほとんど練習していない人にとってはあっという間の40分です。

公表問題13問を1巡して作っても最初のほうを忘れてしまうこともありますが、最低でも2巡作成を心がけておけば未完成にはならないと考えます。

3.誤接続,誤結線のもの

回路を的確に構成するため、複線図を正しく描く練習や作業では、回路が電気的に
誤らないように、電線相互の接続や電線と器具への結線の練習を行ってください。

誤接続誤結線の違いが分かるような分からないような感じですが、接続は電線相互で電線と器具が結線ということなのでしょうか。確かに極性がある器具への間違いがありますね。同時に電線相互の接続などは、複線図を理解していることや、接地側電線と非接地側電線のつながりが大切かもしれません。

6-1.リングスリーブ用圧着工具の使用方法が適切でないもの

P20「B)電線相互の接続」で解説しているⅰ)「リングスリーブの選択」、ⅱ)「圧着
工具と刻印」、ⅲ)「リングスリーブの破損等」での欠陥に注意して十分練習してくだ
さい。本番の試験では作品が完成したら必ず確認するように心がけてください。
万が一、刻印等を間違えた場合は、新しいリングスリーブで正しくやり直してくだ
さい。

刻印の間違いはひとつでもあれば不合格です。完成後は必ず確認するようにと勧められています。確認したつもりが思い込みで、合っていると見過ごしてしまうこともあります。確認後やり直しで時間切れと言うのもなんとも残念です。

8-10.引掛シーリングローゼットへの結線で,絶縁被覆が台座の下端から 5mm 以上露出したもの

 

P19「ⅱ)「余分にはぎ取らない」」で解説している、シースを剥ぎすぎて絶縁被覆が

造営材に接触するような不適切な仕上がりにならないように、シース及び絶縁被覆の

剥ぎ取り作業を行う場合には、仕上がりのことを念頭において、剥ぎ取る練習を行っ

てください。

この欠陥はおそらく欠陥の中でもあまり気にされていなくて不合格になる欠陥ではないでしょうか。ECQ講習会でもこの欠陥が目立ちます。一度は欠陥なく作っても次の課題で同じ作業をするとこの欠陥通りに作ってしまうことがあります。

講習会に参加する意義はもしかしたらこういうところにあり、客観的に何度か注意を喚起してもらうことで欠陥をなくしていくことができます。

8-7.ランプレセプタクル又は露出形コンセント等の巻き付けによる結線部分の処理が適切でないもの

電線の輪作りを意識するだけではなく、P29「ⅲ)「巻付け方法の考え方」やⅳ)「器

具へのカバーについて」」で解説している、ねじへの巻き付け方法や、実際の工事で

はカバーを被せることになるので、絶縁被覆が長すぎて、カバーが締まらない事にな

らないよう、繰り返し練習を行ってください。


輪作りに関しては課題の大部分(12問)で練習することになるのである程度問題なく作れるようになります。

ですが、試験センターが示しているようにカバーが閉まらない欠陥は見過ごされがちです。講習会でもこのカバーが閉まらない作り方が見られます。




 


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