LED蛍光灯2027年問題に備えるための蛍光灯のLED化工事(安定器バイパス)
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LED蛍光灯2027年問題に備えるための蛍光灯のLED化工事(安定器バイパス)
現在の蛍光管が製造禁止または廃止になるというニュースはあまり知られていないようです。これは環境省からのPDFにて紹介されています
環境省の中の問い合わせ先を見ると「環境省環境保健部 水銀対策推進室」あるいは「経済産業省 化学物質管理課」となっていることから蛍光管の製造には水銀が関わっていることが分かります。
またこれらの決定に至った経緯として「2023 年 11 月の「水銀に関する水俣条約 第5回締約国会議」において」と前置きがされていますので水俣条約に関する会議で決定されたこともわかります。
その決定が「一般照明用の蛍光ランプの製造・輸出入を、2027 年までに段階的に廃止することが決定されました。既に使用している製品の継続使用、廃止日までに製造された製品(在庫)の売り買い及びその使用が禁止されるものではありません」※環境省からの引用
と言うものです。現状緊急を要するものではないように思えます。そのまま使い続けることもできますがあと2年間の間に在庫蛍光管がどれほど持つかは照明業者の中でも考慮がなされている問題だと推察します。
この2年をどう見るかによるかもしれません。2027年になった時点でLED蛍光管の需要と供給のバランスが保たれていることを期待したいものですがそのバランスが崩れるとちょっと厄介かもしれません。
LED2027年問題の環境省からの案内の主旨は何か。
この案内の主旨は何でしょうか?
LED 照明への切り替え
1)一般照明用の蛍光ランプの製造・輸出入の廃止に伴い、LED 照明への計画的な更新をお願いいたします。切り替え工事が必要な場合もあります。※環境省からの引用※
2)LED 照明への切り替えが難しい場合は、あらかじめ電気工事店等に交換用の蛍光ランプ確保についてご相談ください。 ※環境省からの引用※
以上の2項目がこの案内の主旨と思われます。これからの2年間の間に計画的に準備をしてほしいということではないでしょうか。切替工事が必要な場合もあると記されています。
蛍光灯のLED化工事(安定器バイパス)のおすすめ
蛍光灯を器具ごと変えてしまう方法もありますが、器具の廃棄代が嵩んでしまうということもあります。全く新しい工場を建てるとか新しい施設を建設するというのであれば最初からLED蛍光灯を導入することができます。
しかしながら、施設も工場もかなり使っているので蛍光管だけをLEDにすることによって安定器を含んだ器具をそのままにしてバイパス工事をすれば廃棄をしなくてそのままLED管だけ交換する方法が取れます。
安定器バイパス工事とは
現在使用している蛍光灯の安定器につながっている電線を切断して直接電源をLED蛍光管に接続する配線に切り替えるという工事です。動画をご覧ください
直管蛍光灯の安定器バイパス工事でLED片側給電にしてみた この記事にはバイパス工事の手順を画像と共に説明しておりますので併せてごらんください
もちろんこの工事には電気店など電気工事士の資格が必要です。電気工事の資格があるなら手間は少しかかりますが蛍光管だけの費用で済みます。
廃止の時期や一般照明用蛍光ランプの表示例について
廃止の時期(蛍光ランプの種類ごとに廃止時期が異なります。)
※上と下の説明は環境省からの引用※