指定工具とは

第二種電気工事士技能試験では指定工具というものがある。

その工具にはペンチ、ドライバー(プラス、マイナス)電工ナイフ、リングスリーブ用圧着工具、ウォーターポンププライヤー、スケールがある。

指定工具といっても必ずしも事前にチェックされるわけではない。(後述)工具は作業を完成させることができるために必要なもので、電動工具以外の工具を使用できます。 

工具は、セットで選べばすべて揃っているので便利であるが、工具を単品でそろえることによって自分に合ったものにできる。自分に合った工具は作業性を良くするため、工具選びは大切であり、楽しみの一つである。





参考記事 第二種電気工事士|技能試験用工具はセットと単品、どちらで揃える?

電工ペンチ

ぺンチはやはり電工と名のついたものをお勧めします。ペンチ幅は12ミリくらいのが良いでしょう。
2ミリ3心までしっかり切れるものを選びましょう

TSUNODA パワー万能ペンチ 200mm

最近はこちらもおすすめフジ矢 偏芯パワーペンチ 200mm 3000N-200
175ミリと200ミリのものがあるので自分に合うものを選ぼう。

参考記事 電工ペンチはふさわしいものを選ぼう

圧着工具


圧着工具は黄色い柄の工具を選びます。

JIS規格としてJIS C 9711:1982・1990・1997適合品

ミニ圧着工具には極小(○)・小・中が圧着できます。2種電気工事士には「大」は、ほぼ使用しません

エビ リングスリーブ(E)用ミニ圧着工具 使用範囲小(1.6×2)・小・中 


ホーザン 圧着工具 P-737

ツノダ(TSUNODA) 圧着工具 リングスリーブ用[電気工事技能試験必携工具] TP-RS JIS コンパクト

サイズの異なる端子やスリーブでもラクに仮押え可能
両面にカラーマーカーが付いているのでサイズ確認が容易で作業効率アップ。
トグル機構採用で単位ストロークあたりの所要握力を軽減。
握力が弱い方でも必要な圧着力が得られる。

「大」の刻印も圧着できるのはエビ リングスリーブ圧着工具 使用範囲小(1.6×2)・小・中・大

参考記事 ミニ圧着工具の使い勝手を検証
参考記事 リングスリーブ用圧着工具を選ぶポイントとは

ドライバー


マイナスドライバーは時に先の幅が5.5ミリを選びましょう

プラスドライバーと同じ大きさにすると取付枠から器具を外すことが少々困難になります。5.5ミリの幅であると外しが簡単になります
ベッセル ドライバー プラス2×150
ベッセルドライバー マイナス5.5×100

参考記事 第二種電気工事士技能試験で使う適切なマイナスドライバーとは

電工ナイフ


電工ナイフもいろいろなところから出されています カッターナイフ的なものも出ています

各種 電工ナイフ

ホーザンP956~P958で剥ぎ取りができるならほぼ電工ナイフは保険的に準備しておきましょう

ウォーターポンププライヤー

ウォーターポンププライヤーは大型のものはかえってアウトレットボックスの中では使用しにくいので、小さめのものでも十分でしょう
ウォーターポンププライヤー200mm TWP200

バーコ(BAHCO) ウォーターポンププライヤー 225mm STRAIGHT/12-8231

技能試験でプライヤーを使用するのは金属管やPF菅を締め付ける時だけ。
第二種電気工事士技能|これは便利というか必須「合格マルチツール」が出た!

スケール


スケールは最初の材料確認の時くらいに 使用する位に考え、あとはスケールを使わない方法で作成することを勧めます。高価なものでなくてもOK

あると便利な工具


HOZAN(ホーザン) VVFストリッパー P-958

参考記事:ホーザンP958を買ったら最初にすることは

ベッセル(VESSEL) プロコン VA線ストリッパー 3200VA-1

参考記事 電線剥ぎ取りはホーザンかガッチャンかどちらを選ぶ?

参考記事 第二種電気工事士技能|ホーザンP958 VS ガッチャン どちらが早いか??

ムキチョッパ (ケーブルストリッパー)VVRなどの剥ぎ取りに便利

参考記事 第二種電気工事士技能|VVRの剥ぎ取りにムキチョッパを使ってみると・・

参考記事:電工ナイフで痛い目にあったのでこんな工具を調達してきました!(第一種)

工具セットもの

HOZAN(ホーザン) 電気工事士技能試験 工具セット DK-28

☆工具をセットで購入することを考えている人

☆第二種電気工事士|技能試験用工具はセットと単品、どちらで揃える?

指定工具ということは、技能試験が始まる前に指定されたものを持参しているのかチェックされるのでしょうか?

試験センターの説明はこうです。

「なお、下記の指定工具は最低限必要と考えられますので、受験者は必ず持参してください。」
[ 指定工具 ] ペンチ、ドライバ(プラス、マイナス)、ナイフ、スケール、ウォータポンププライヤ及びリングスリーブ用圧着工具(JIS C 9711:1982・1990・1997適合品)
電動工具以外の全ての工具を使用することができます。

指定と言っても最低限度必要ということでしか説明はなく、したがって試験前にチェックされることはありません。電動工具を使用していればすぐにわかるので、その他の工具は持ち込みOKです。
ただし、注意事項もはっきりしていますので確認しておくことです。下記事項
注意!
●試験中の工具の貸借はできません。
●持参する工具の数量に制限はありませんが、作業用机が狭いので、その上に置く工具は、他の受験者に迷惑のかからないようにしてください。
●カッターナイフの使用は自粛してください。
●回路計(テスター)等の計測機器は使用できません。
●「保護板」は配付されたもの以外使用できません。
●手袋、工具を入れるための腰ベルトは使用できます。