第二種電気工事士技能|試験センターは答えてくれない。このレセプタクル接続は欠陥?

第二種電気工事士技能|試験センターは答えてくれない。このレセプタクル接続は欠陥?

2021年度の第二種電気工事士の技能問題が公表されましたが、昨年同様の問題でした。

13問の問題のうち12問で出てくるレセプタクル。

レセプタクルの接続における欠陥が試験センターの欠陥基準の判断ポイントに説明されています。

そこで、今回考えているのは次のようなレセプタクルの接続です。写真をご覧ください。

このレセプタクルの接続はほとんど誰もしないような接続です。

ある第二種の電気工事士が第一種の試験を受ける時に加工したレセプタクルの接続方法だったのでこの記事で取り上げてみました。

昔、絶縁被覆に編込みした電線を接続するときによく見かけた方法です。この方法で本試験を受けた場合、欠陥になるのでしょうか?



試験センターの「技能試験の概要と注意すべきポイント」から照らし合わせてみる

レセプタクルの接続で多い欠陥については以下のように写真付きで説明されています。

まずは、ケーブルの挿入に関するものです。

※試験センター抜粋

ケーブルを台座の上から結線するとカバーが締まりません。なので台座の上から結線すると欠陥になります。

今回のレセプタクル接続は台座の下部からケーブルを通しています。したがって上記の欠陥には当たりません。

台座の下からの外装と絶縁被覆の出具合に関してはどうか

これに関する試験センターの基準はこのようなものです。

※試験センター抜粋

欠陥とされるのはケーブル外装が台座の中に入っていないことです。絶縁被覆に関しては台座の下端から5ミリ以上露出したものが欠陥となります。今回の珍しい接続に関しての台座の下はどうなっているのでしょうか

写真を見ると台座下端から絶縁被覆が5ミリ以内であることとほとんど出ていない状態である。

レセプタクルに関する欠陥の判断基準をクリアしていると思われるこうした接続は果たして本試験では合格するのでしょうか?

試験センターはこうした質問にも答えてくれるわけではありません。なので、今後の判断基準のポイントに含めて改訂していただけるとありがたい。そうすればこれが欠陥とか、これは欠陥なしとかの判断がしやすくなります。

いずれにしても、わざわざこうしたレセプタクルの接続をする人は稀だと思います。新たに第二種を取得しようとする人にとってこのような接続自体見たこともない接続であり、youtubeにさえ見られるのもないほどだと思いますので多くの方が行っている接続方法をお勧めします。





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