第二種電気工事士技能|平成30年度NO9で油断してはいけないこととは?
先回の記事では予想されながらも公表されてから1度も技能試験に出ていない問題とは?という公表問題NO9について紹介しました。
平成30年度NO9で油断してはいけないこととは?
今回、NO9は技能試験的には簡単そうではありますが、油断してはいけないことは何かを紹介します。
単線図的にもスイッチが1つであることで複線図にしてもさほど難しい問題ではないように思えます。
ECQ技能講習会でもNO9を作成したものの、欠陥に気が付きませんでした。
皆さんもこの失敗に気づきましたか?
複線図は正解でした。したがって電気的にも作動することがわかります。1つのスイッチで2か所の「イ」の照明を点灯させることができます。
この状態だと欠陥もなく完成したかに見えます。
この問題でよく油断するのは使用されている電線の種類です。
どこの電線の種類が違うのでしょうか?下の写真をご覧ください。
ジョイントボックス側に接続するEETの接続電線はVVF1.6ではなく、VVF2.0の電線(青シース)になります。
上の写真では青色の2.0を使用しなければいけないものの、最終的には使用されず完成したものと勘違いし、完成後もその欠陥に気づきませんでした。
この電線で圧着すると非接地側の3本線は圧着マーク「少」になります。最初の写真にも少で圧着されていました。
したがって、圧着も気づかず不合格となってしまいます。
欠陥のないNO9の正解は
平成30年度では、このNO9が出題が予想されるいくつかの問題の一つになりそうです。
この問題は楽勝!と思いつつ上記の失敗をしてしまう可能性があります。
この失敗をしてしまう原因としては、青色の電線は電源線のみに使用するものだという思い込みです。
公表されてから3年間(6シーズン)での技能講習会でも何人もの人がこの間違いをしてしまいました。
油断してしまわないようにしましょう。
NO9の青色シースVVF2.0は2か所に使用するということを覚えておきましょう。
思い込みは欠陥の敵となってしまいます。