50年前の漏電ブレーカー使用の分電盤ボックスを危険なため入替しました
50年前の漏電ブレーカー使用の分電盤ボックスを危険なため入替しました
50年前の漏電ブレーカーとナイフスイッチを新しいものに入れ替えた経緯
この分電盤ウォルボックスのサービスブレーカーが上がった状態が確認されました。ナイフスイッチにはヒューズが組み込まれていましたが溶けた跡はなく漏電ブレーカーが作動した感じもありませんでした。でもサービスブレーカーが上がっていましたので過電流によるものかもしれません。
いずれにせよ、ボックスの蓋となっていたカバーは風化し壊れかけていました。
ボックス内の構成は写真のように右からサービスブレーカー、漏電ブレーカー、ナイフスイッチとなっています。
漏電ブレーカーの製造年月は1974年2月となっています。あと2か月でまるっと50年です。耐久年数からしても作動するのか疑問です。
こちらは開閉器(ナイフスイッチ)です。古い家ではまだ見かけますが珍しい代物です。もちろん3相用のものもあるかもしれませんが以下はレバー式の開閉器になっているようです。
ナイフスイッチのカバーを開けた状態です。くもの巣が接続部分にびっしりついていました。よくトラッキングが起きなかったものと思います。火災の原因にもなりますね。
新しい漏電ブレーカーに入れ替えます
まずは新しい漏電ブレーカーと通常の配線遮断器2個を配置し、非常用の電源を1つとるために新しいウォルボックスでの組付けを行います。ウォルボックスは 未来工業製WB-13AJ を使用しました。古いものと同じサイズです。
方眼紙的にメモリが振られているので配置していきます。マーカーで印を打っていきます。
電動ドライバーでもいいですがプラ部分を割ってしまうことがあるので今回はドライバーで手締めです。
非常用の電源を露出形コンセントにして位置決めしています。
今度は漏電ブレーカーから配線用遮断器に分技していきます。
圧着した後は絶縁キャップを使用しました。これで交換の準備ができました。
交換の取り付け作業で古いものを外します。サービスブレーカーは活線状態でしたので慎重に行いました。
外した感じがこんな状態です。上からのVEが電源側、下のVEが負荷側です。
新しいボックスにサービスブレーカーを移設します。
負荷側の電線が短くなってしまったのでボックス内で延長作業を行いました。
電圧チェックを行い作動を確認して完了です。
たまに漏電チェックをしていきたいと思います。
動画で作業内容をご覧ください!
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