第二種電気工事士技能試験|渡り線の作り方と渡し方を公表問題別に紹介

第二種電気工事士の技能試験では13問の公表問題がありますがそのいくつかは渡り線のいる問題があります。

渡り線は最後に作るという人もいれば初めに作るという人もいます。どちらでもいいのですが、後回しにすると試験の時間が迫ってきて渡り線を作るのを忘れていたということもあります。

人それぞれですが、何かと忘れっぽい人は最初の段階で作って先に入れておいたほうがいいかもしれません。先にわたり線を電線からとってしまうと後で電線が足らなくなるという心配をされるかもしれません。

試験で支給される電線は渡り線1本につき10センチを見込んで支給されていますから足らなくなるという心配はいりません。

問題によって、1.6の2心からとる場合と3心からとるほうが効率が良いので以下に問題別に渡り線の作り方を紹介していきたいと思います。

動画をご覧になってから説明を読んでいただいても逆でもよろしいので参考にしていただければ幸いです。

NO1

NO1では渡り線(黒色)が2本必要です。1本につき10センチを目安に作成します。

渡り線は外装を10センチでまず剝ぎ取ります。さきに外装ごと10センチで切っても中の黒線を出すためにはその電線をはぎ取らなければいけません。なら最初に外装をはぎ取って10センチの所で白黒2本とも切断します。同じ作業をして黒2本だけを渡り線に使います。

渡り線の両サイドを12ミリになるように被覆を剥ぎ取り心線を出します。

2本の黒線をイのスイッチからロのスイッチへ、ロのスイッチからハのスイッチへと差し込みます。下の写真ではロのスイッチのところで黒線がクロスしていますがスイッチの内部でつながっているので電気的には問題がありません。渡り線は非接地側になるのでスイッチの片側にそろえておきます。

渡り線をつけ終わったら電源から来る非接地側の黒線を渡り側に接続します。写真にあるように残りの電線はイロハの器具へ行くように差し込んでOKです。写真の左からハロイの順に差し込んである状態です。なのでジョイントボックデス内での結線を間違えないようにしましょう。

NO2 パイロットランプ常時点灯の条件

NO2ではパイロットランプとスイッチの組み合わせでパイロットランプ(PL)は常時点灯という条件です。つまりスイッチを入れても入れなくてもPLは点きっぱなしと言う配線にします。

まずは10センチで黒線を1本渡り線に準備します。渡り線を斜め渡りにしないで写真のように渡します。PLには極性がないので斜めに渡しても大丈夫なのですが人によっては作り方がまずく短くなってしまうことがあるため斜め渡りで届かなくなったり心線が見えてしまうことがあります。それで写真のように差し込んでおきます。

次にジョイントボックスに行く電線をさしこむことで常時になるようにします。下記の写真のように接続すれば常時点灯になります。(仮に渡り線をPLの右側に斜めに渡せば白線は左に来ることになります)

NO4 スイッチとコンセントの組み合わせ

NO2とよく似ていますがNO4はスイッチとコンセントの組み合わせです。取付枠の下にコンセント、上にスイッチというものです。スイッチもコンセントも非接地側がありますので黒線を斜め渡りをしないように差し込みます。

次にジョイントボックスにいく電線を下の写真のように差し込みます。写真は左がスイッチで右がコンセントになっています。コンセントのWは接地側の白線が入ります。複線図を描くときには裏側状態で書くことにより施工でも差込みがしやすくなります。

NO5 スイッチ2個とコンセントの組み合わせ

取付枠の上から順にイロとコンセントになります。この問題の場合も渡り線は非接地側の黒線が2本必要となります。スイッチもコンセントも非接地側がありますから片側に2本を差し込みます。

NO1と似ていますが下がコンセントなので注意します

下の写真は電源線とつながる接地側の白線をコンセントのWに入れます。黒線はコンセントの反対側にいれます。(非接地側ならスイッチの上部に入れても電気的に問題ありません)

NO5の接続の写真です。左からコンセント、ロ、イの順番です。今回は2本の2心のうち1本をコンセントに直接差し込んでいる状態です。スイッチのイとロが器具に行く側は電線の色は問われませんのでイとロの電線を入れ替えても問題はありません。ジョイントボックス内での結線を間違えないように注してください。





NO10 パイロットランプ同時点滅の問題

No10はPLの同時点滅の問題です。この問題は渡り線の渡し方が参考書によってばらつきがありますが電気的に同時点滅になれば問題がありません。なので今回は1つの方法を紹介しています。

渡り線は3色使うように作ります。この問題は支給電線の1.6-3Cが450ミリが入っているので10センチで外装をはぎ取り根元で切ってから写真のように3色の渡り線を揃えます。白は接地側、黒は非接地側に使用します。赤線はスイッチからPLに渡します。

写真は取付枠の上部が左のPLになります。白黒は斜め渡りをしないようにしてあります。赤線だけは斜め渡りになります。PLとスイッチが隣なので斜めでも届かないといったことはありません。

ジョイントボックスへ行く電線(3心)を差し込みます。(白線はPL側にさしても同じことです)同時点滅で迷う方は一つの方法だけを覚えるようにしましょう。

NO11およびNO12 IV線 スイッチコンセントの組合せ

金属管およびPF管へのIV線を使った問題です。渡り線が必要なのはスイッチとコンセントへの黒線1本です。この問題はNO4の組み合わせと同じです。

渡り線は支給されるIV線からとります。試験では赤白がそれぞれ45センチ、黒だけ55センチで支給されます。つまり黒だけ10センチ長いので最初に黒線を10センチ切断して渡りを作りましょう。

NO4と同じようにコンセントWには白線を入れます。(黒線はコンセント部分に入れてもスイッチの上に入れても構いません)ここでも非接地側の黒線を片側に寄せて渡り線は斜め渡りにしないようにしています。

以上、渡り線の作り方としては外装をまず剥いでから中の被服を電線を出し、両サイド12ミリで心線を出して作ります。渡し方については非接地側を斜め渡りにしない方法で行うことです。

こうすればすっきりして結線できます。

参考記事:第二種電気工事士技能|渡線(わたり)について取り上げます