第2種電気工事士|筆記試験にも出る絶縁抵抗測定を模擬回路で実験。漏電状態もやってみた
第2種電気工事士|筆記試験にも出る絶縁抵抗測定を模擬回路で実験。漏電状態もやってみた
コロナ感染の状況ゆえに、今年の上期筆記試験は中止となりました。ただ、筆記免除者の技能試験は何とか実施することが決まりましたね。
ECQも筆記試験が中止になったため、技能講習も大きな影響を受けております。
それで、空いた時間を活用して、筆記試験にも出る絶縁抵抗測定を模擬回路で実験測定。漏電状態も作り出して測定をやってみました。
まず、絶縁抵抗測定に関しては、大地間(対地)における絶縁抵抗測定と、線間(電線間)の絶縁抵抗測定の2通りがある。
今回は、大地間(対地)の絶縁抵抗の測定をやってみました。
大地(対地)間の絶縁測定の模擬回路
今回行ってみた模擬回路はこんな感じです。
対地間(大地間)の測定に関しては手順としてはブレーカーの電源を落とします。
ブレーカーの負荷側(2次側)をジャンパー線で短絡します。(ブレーカーを落とす前にやったら本当にショートします。当たり前)
負荷(電球)を取付てスイッチもONにしておきます。
ドライヤーなどコンセントがある場合はつないでおきます。
絶縁抵抗計(メガー)の出番です。
では、繰り返しになりますがここからは実際にやってみた実験?を写真を交えながら紹介します。下の写真は全体が写っていませんが上記回路図を実際に器具と電線を使って参考書などにある縮小回路を作ってみました。
さらに写真には右端に少ししか見えませんがアース線(緑)が来ています。
ブレーカーを遮断し、負荷側を短絡します。模擬回路なのでもともと電気はきておらず、1次側は接続してありません。もちろん家屋の絶縁抵抗を測るときには必ずブレーカーを落としてから作業を進めます。
照明を取付、スイッチを入り状態にします。コンセントにも家電を差込んでおきます。
絶縁抵抗計のアースラインのワニ口クリップをアース線に挟みます。
絶縁抵抗計のレンジをバッテリーチェックにして電池切れをしていないかを確認します。下の画像を見るとBATTの文字がMΩの文字の右上に見えます。針はBATTの範囲に入っていますのでバッテリーはOKです。
実際に今度は絶縁抵抗を測るので電圧を回路にかけます。低圧回路(100V)であれば100Vレンジで行いますがこの絶縁抵抗計は250Vからのレンジなので250Vに設定しました。
ちなみに皆さんが絶縁抵抗計(メガー)を一般家庭で使いたいならsanwa アナログ3レンジ式絶縁抵抗計 PDM-5219S-Pをお勧めします
絶縁抵抗を測ったところ
ほぼ針は動かず、∞のあたりを指している。こんな短い回路でしかも電線も劣化しているわけでもないので絶縁状態は良好ということになる。家屋の場合はもっと機器やコンセント、家電などそして劣化しているVVFなどがあるので針はもっと触れるということになります。
今度は絶縁抵抗の値がかなり下がっています。0.04MΩということになるのでしょうか。これは電気がどこかに流れて行ってしまっているということです。つまり絶縁が悪くて漏電状態になっています。ここではわざとこうなるようにしてみました。
コンセントにドライヤーが差し込まれていますが、仮にこのコンセント回路のVVFの絶縁をなくしてしまったらどうなるのでしょうか。
そこでコンセントかいろのVVFの電線の被覆を向いて心線を出します。
コンセント回路のVVFを心線を出して地中に差込んでいる状態です。つまり電気の流れが一部地中に流れてしまっている状態です。
この状態で絶縁抵抗を測ったのが先ほどの0・04MΩの状態です。
今回は、こんなことは実際にはあり得ないのですが、電気が地面に流れてしまうと漏電ブレーカーが作動して一気に電気が遮断されます。
一連の流れの動画でご覧になれます