第二種電気工事士技能|狭い机(作業スペース)での試験にも対応する
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第二種電気工事士技能|狭い机(作業スペース)での試験にも対応する
上期技能試験まで3週間を切りました。筆記の発表があり合否通知が発送されました。すぐにでも技能の練習を始めなければ合格に遠のいてしまいます。
さて、技能の練習を始めている人にとって、試験会場の机のサイズが気になるところです。狭い机つまり作業スペースしかないところだったらと会場の作業スペースが気になるところです。
狭い机での試験であっても作業そのものに対応するには???
全国的に作業スペースは統一されてきている気がする
以前は、実施される会場によって作業スペースはまちまちだった。本当に狭い机での試験会場もじっさいにはあった。
これは確かにあの学校机そのものです。横幅60センチ、奥行き45センチの一人机です。ここでの作業は考えただけでも完成に手間取る感じを受けます。こんな会場もあれば長机の半分を使用する会場もあり、作業性においての差が、ある面、合否を分けていたのかもしれません。
しかしながら、最近では全国的に試験会場の机サイズは統一されてきているようです。
概ね、長テーブルに2人掛けで両端に1人づつ使用するという感じです。しかしながら、大学などの長机においては狭さを感じるサイズもあるようです。
ECQ講習会に参加された方が実際の会場での作業スペースでこんな報告をいただきました。
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「大阪の寝屋川市、電気通信大学での受験でした。 3人掛けの机を二人で使いました。 机の大きさは、30cm×1m20cmぐらいでした。 会場に時計はありませんでした。」大阪の一つの会場受講者
「試験会場は、大学の講義室(後ろの席が徐々に高くなっている部屋)でした。机は5人掛けの長机(床に固定され机の前側が前席の背もたれになっている)です。
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サイズは一人分のスペースが横600*400ぐらいで500*360の作業用シートがありました。両側に一人ずつなので、隣に工具等を置いておけましたが、右側の席だったので左にしか工具を置くことができず作業しずらかったです。後、手前が低くなっている机なのでリングスリーブ等動きます」
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「試験会場は名城大学、三人掛けを二人で使用するかたちです。通路側にゴミ袋をテープで固定して使用してスペースを稼ぎました。机の奥行は38センチしかありませんでした。」
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机の奥行きが狭かったり傾きがあるとどんなことが起きるのか
作業スペースの机の横幅にはあまり問題はなさそうだが、奥行きや傾きには問題がありそうだ。
机の奥行きが狭かったり傾きがあるとどんなことが起きるのだろうか?
技能試験では、作品を完成させるために、結線前までの各パーツ(部品)を作らなければならない。
奥行きが狭いと、まず器具付けしたパーツを机の前に落としてしまうことになる。
机に傾きがあると報告にあったようにリングスリーブなどが手前に落ちてしまうこともあります。
どのように対応したらよいか
長机を想定すると、作り終えた部品は工具を置いている側とは反対側にまとめておくことです。
長机の左側に席が指定されているなら左側にまとめる。右側に席が指定されているなら右側に置きます。
ただ、右利きの人が右側の席に当たるとちょっと厄介かも・・・・
作り終えた部品は前に置かないようにしておけば落とすこともないでしょう。
傾きのある机では、リングスリーブは支給材料箱の中にさらに小さな台紙に埋め込まれた状態になっているので、台紙ごと出しておきます。圧着する時にスリーブをひとつづ使うようにすれば転がっていくこともないでしょう。
作業スペースをすっきりさせて作業していくこと
狭いスペースで剥ぎ取りくずをそのまま机の上に置いておくと、小さなパーツ(部品)が剥ぎ取りくずの中に埋もれてしまい、いざ結線という時に見失ってしまうことがある。
また、渡り線を作り忘れた場合、心線が入っている電線を剥ぎ取りくずの中から探さなければならない。案外この探し作業で時間を浪費してしまうことになる。
技能試験の時は材料が小さな箱に入れられ配られる。材料確認の際に電線や器具などを箱から出してしまうので、箱が空箱になります。
この空箱を剥ぎ取りくずを入れるいわゆる「ゴミ箱」にします。そうするとパーツができた時点でも机の上がすっきりしています。下の写真。
ほぼ結線前のパーツができた状態でも作業スペースはすっきりしている。この状態で結線していけばスムーズに完成させることができる。
みなさんも、練習の際には狭い付けを想定し、作業スペースには切りくず、剥ぎ取りくずを極力をゴミ箱に捨てるようにして作業練習しましょう。