第二種電気工事士技能|技能試験で切断しなくて、剥ぐだけでいいケーブルとは?
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第二種電気工事士技能|技能試験で切断しなくて、剥ぐだけでいいケーブルとは?
前回は電線の切損じでもリカバリーできる方法や、電線の長さで欠陥にならない程度の作成の仕方について記載しました。
第二種電気工事士技能|電線を短く切ってしまった!でもあきらめるのは早い。その訳は?
今回は公表問題の番号別に、そもそも技能試験で切断しなくて剥ぐだけでよい電線(ケーブル)の種類を取り上げます。これを知っておけば最初に剥ぎ取りを行えばそれでOKと言うことになります。
もちろんこれは過去に出題された電線寸法と支給電線の長さに基づいていますので、必ずしも本年度はこの通りになるとは限らないことをご理解ください。
公表問題別の剥ぎ取るだけのケーブル(電線)の種類
剥ぎ取りは施工長さになるための外装部分だけを取り上げています。接続部分(スリーブor差込コネクタ)の剥ぎ取り長さには言及していません。
公表問題:NO1
★EM-EEM2.0-2C エコケーブルの電源線 支給長さ250㎜
電源線の施工長さは150㎜なので100㎜外装剥ぎ取りでOK。
★1.6-3C AジョイントボックスからBジョイントボックスへ渡す3心ケーブル 支給長さ350㎜
施工長さは150㎜なので両サイド100㎜剥ぎ取りでOK
公表問題:NO2
★VVF2.0-2C 電源線(青シース)支給長さ250㎜
電源線の施工長さは150㎜なので100㎜外装剥ぎ取りでOK。
公表問題:NO3
★VVF2.0-2C 電源線(青シース)支給長さ250㎜
電源線の施工長さは150㎜なので100㎜外装剥ぎ取りでOK。
★1.6-3C AジョイントボックスからBジョイントボックスへ渡す3心ケーブル 支給長さ350㎜
施工長さは150㎜なので両サイド100㎜剥ぎ取りでOK
公表問題:NO4
★VVF2.0-2C 電源線(青シース)支給長さ450㎜
電源線の施工長さは300㎜となっているが端子台部分を50㎜剥ぎ取り、接続部分を100㎜剥ぎ取る。この状態で端子台に接続すると施工長さは約350弱になる。50㎜ほど施工長さより長くなるが許容範囲です。
※施工長さは端子台中心から図るので外装の端までとなる。
公表問題:NO5
★VVF2.0-2C 電源線(青シ-ス)支給長さ350㎜
電源線の施工長さは250㎜となっているので端子台部分を50㎜剥ぎ取り、接続部分を100㎜剥ぎ取る。この状態で端子台に接続すると施工長さは250㎜となる。
※施工長さは端子台中心から図るので外装の端までとなる
公表問題:NO6
★VVF2.0-2C 電源線(青シース)支給長さ250㎜
電源線の施工長さは150㎜なので100㎜外装剥ぎ取りでOK。
公表問題:NO7
★VVF2.0-2C 電源線(青シース)支給長さ250㎜
電源線の施工長さは150㎜なので100㎜外装剥ぎ取りでOK。
公表問題:NO8
★VVR2.0-2C 電源線 支給長さ300㎜
電源線の施工長さは200㎜なので100㎜外装剥ぎ取りでOK。
公表問題:NO9
★1.6-3C AジョイントボックスからBジョイントボックスへ渡す3心ケーブル 支給長さ350㎜
施工長さは150㎜なので両サイド100㎜剥ぎ取りでOK
公表問題:NO10
★VVF2.0-2C 電源線(青シ-ス)支給長さ300㎜
電源線の施工長さは150㎜となっているがブレーカー部分を50㎜剥ぎ取り、接続部分を100㎜剥ぎ取る。この状態でブレーカーに接続すると施工長さは約200㎜となり、50㎜弱長くなるが許容範囲です。
※施工長さはブレーカー中心から図るので外装の端までとなる
公表問題:NO11
★VVF2.0-2C 電源線(青シース)支給長さ250㎜
電源線の施工長さは150㎜なので100㎜外装剥ぎ取りでOK。
公表問題:NO12
★VVF2.0-2C 電源線(青シース)支給長さ250㎜
電源線の施工長さは150㎜なので100㎜外装剥ぎ取りでOK。
★1.6-3C AジョイントボックスからBジョイントボックスへ渡す3心ケーブル 支給長さ350㎜
施工長さは150㎜なので両サイド100㎜剥ぎ取りでOK
公表問題:no13
★VVF2.0-2C 電源線(青シース)支給長さ250㎜
電源線の施工長さは150㎜なので100㎜外装剥ぎ取りでOK。
★1.6-3C AジョイントボックスからBジョイントボックスへ渡す3心ケーブル 支給長さ350㎜
施工長さは150㎜なので両サイド100㎜剥ぎ取りでOK
まとめ
公表問題NO9以外は電源線は切断する必要はない
NO9は2.0㎜のケーブルが2か所に分かれて使用されているので切断しなければならない。
NO1、NO3、NO9、NO12、NO13のVVF1.6-3Cは両サイド100㎜剥ぎ取るだけ
以上のことから、作業の開始は剥ぎ取るだけでOKの電源線を作ろう。
上記ナンバーの3心350㎜の両サイドを剥ぎとる
技能試験の緊張のあまり、切断しなくてもよいケーブルを切断してしまうことは命取りになることもある。なにせ、支給電線がギリギリで支給されているからである。
ECQ講習会でも350㎜しか支給していない3心をなぜか切断してしまう人もいます。公表問題を繰り返し練習することにより問題の性質にも慣れ、切断しなくてもいいケーブルがどれかが分かってきます。