第二種電気工事士|複線図の書き方のコツ
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第二種電気工事士|複線図の書き方のコツ
第二種電気工事士の筆記試験の配線図問題および技能試験においては複線図を確実に書けるかに大きく左右してくる。
筆記試験では複線図が分からなくて答えが間違っていても他の問題で合わせて60点とれば合格ですが
技能試験では複線図が間違っていれば当然のことながら誤結線ということで不合格となる。
複線図が苦手な方は暗記という方法もあるが、決してお勧めしない。むしろ複線図の書き方を理解しておけばどの問題にも適用できる。
様々なサイトで複線図の書き方が紹介されているから基本は同じです。(同じでなかったらおかしい)
複線図の書き方のコツは次の3つの順番を覚えこむ
順番の1)接地側電線(白色電線)はスイッチ以外のすべての器具につなぐ
順番の2)非接地側電線(黒色電線)はスイッチの片側とコンセントにつなぐ
順番の3)各スイッチから対応する各器具に接続する
複線図例題:
例題は2022年度NO1です。
ECQでは3色(4色)ボールペンで複線図を描くようにしています。そうすれば結線の時に線の色を識別しやすくなりっます。青色を白色電線に見立てて書いています。
順番の1:電源からきている接地側電線(白色電線)はスイッチ以外のすべての器具につなぐ
接地側電線(白色)を青色で書いたところ
この白色は確定した色と考えてください。
順番の2:非接地側電線(黒色電線)はスイッチの片側とコンセントにつなぐ
電源から来た黒線をスイッチの片側に接続します。
この問題にはコンセントがありませんのでスイッチの片側のみの接続になります。
ロおよびハには渡線(黒色)を書きます。
この黒色も確定した色と考えます。
上記の接地側電線(白)と非接地側電線(黒)を他の問題でも同じ要領で書きます。
順番の3:各スイッチから対応する各器具に接続する
ここからの電線の色は確定していない電線の色を組み合わせて接続します。
例えば、2Cと書かれているものは外装の中に白黒の2本線、
3Cと書かれているものは外装の中に白、黒、赤の3本線があります。
したがって、これから接続する線の色は残った色を使って書きます。
まず、イのスイッチからイの器具につなぐと
引っ掛けシーリングにはすでに白色が確定していたので黒色でジョイントボックスまで書きます。
ジョイントボックスからのスイッチまでは電線の組み合わせで白を選ぶことができます。
こうすればまず2心ケーブル1本を使ったことになります。
スイッチからボックスまでのロ、ハは残りの2心ケーブルを使えます。
次にロのスイッチからロの器具につなぐと
ロのスイッチからボックスまでを白(黒でもよい)で書きます。
ロの器具は右上のレセプタクルなのでボックス間の線を書きます。
ここでは3心を使います。
すでに白色は確定しているので残りの色は黒か赤です。
ここでは黒(赤)で書いています。
右のボックスからロの器具までは残っている色である黒で書きます。
最後にハのスイッチからハの器具につなぎます
ハのスイッチからボックスまでは最後に残った黒(白)で書きます。
左ボックスから右ボックスまでは3心の残った色である赤(黒)で書きます。
右のボックスからハの器具まではすでに白が確定しているので黒でつなぎます。
これでNO1の複線図が書けたことになります。
( )で書いてあるのはどちらの色でもよいという意味です。
電気の流れを水道の水の流れと考える
電気の流れは水の流れだと思ってください。
水の源は黒線です。
黒線から流れてきた水はいったんスイッチ(バルブ)で止められます。
スイッチを入れると(バルブを開ける)水が流れ始めます。その水の流れを届けてあげたい場所(蛍光灯など)へ配送します。
配送された水は今度は白色(接地側)の水路に入って帰っていきます。
こんな風に考えて複線図を書いてみて最後に水の流れがおかしくないかを確認してみてください。
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第二種電気工事士技能|複線図を2分前後で書く練習をして早めに施工に入ろう