第1種・第2種電気工事士技能試験|金属管ボンド線取付を習得して不意打ちを避けよう
第1種・第2種電気工事士技能試験|金属管ボンド線取付を習得して不意打ちを避けよう
今年も試験センターより「技能試験の概要と注意すべきポイント」が更新されました。
35ページには今年も金属管とボンド線の取り付けに関しての適切な取り付けと欠陥となる取付の例がはっきり示されてています。
このように金属管とボンド線については欠陥例が記載されているものの、ここ何年もの間ボンド線の取り付け施工は省略されてきました。省略するのであれば記載するときに「参考情報」の一環としてボンド線の取り付けを紹介していただいてもいいのだがどう言う訳かちゃんと欠陥となる項目として紹介されている。
第二種では毎年金属管の問題は公表されています。第一種においては2019年度で金属管取り付けが出題されて昨年度も同じように金属管が出題されました。
では、金属管のボンド線取付は省略で準備しておかなくてもいいのだろうか?
ECQでは上期で省略された場合は下期では省略されると考えています。が2021年度上期に関してはやはりボンド線取付を習得しておいて不意打ちを避ける方向で講習を行う予定です。
ボンド線の取り付けの適切と欠陥
試験センターが注意すべきポイントで記載している適切な例。
ボンド線の輪つくりで右ねじになるようにしてアウトレットボックスにねじ止めをします。ボンド線はボックスの裏の穴のどこでも構わないので裏に通して金属管コネクタの溝にしっかり通し(線は反対側にまで出るようにする)動かないようにねじ止めして固定します。
ボンド線取付の欠陥例
欠陥例の一つは矢印で示されているようにボンド線をアウトレットボックスのカバー取り付けようのねじ部に取り付けています。電気的には接続されていますが、試験センターはこれを欠陥としていますので認識しておきましょう。
欠陥例の別の例は、ブッシングで固定したものです。これも欠陥になるので気を付けましょう。
ECQでは欠陥例となるものや単位作業の紹介で金属管とボンド線の取り付けを取り上げていますが改めてここでも紹介しておきたいと思います。
金属管ボンド線取付
ボンド線を輪作りします。レセプタクルの時と同じように右ねじになるようにしておきます。
ボンド線をアウトレットボックスにねじ止めします。
ボンド線をボックスの穴に通す。裏に空いている穴のどこでもOK
ボンド線を金属管コネクタのねじ部分に通します。ねじの反対側でもOK
ボンド線をねじ止めしコネクタねじの反対側1センチほど出したところで切断しておきます。
これで金属管にボンド線の取り付けが出来ました。
一連の流れを動画でも確認できます。
ボンド線取付省略でも不意打ちに合わないために習得はしておきましょう。第二種では金属管でのボンド線省略が続いていますが今年も省略ということかもしれません。第一種でも省略かもしれません。
しかしながら、試験センターが補足情報としてではなく、欠陥事例としてポイントを掲載しているので油断することなく