第二種電気工事士|転職をすべきか・・電気工事士のニーズは?!
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第二種電気工事士|転職をすべきか・・電気工事士のニーズは?!
毎年第二種電気工事士の試験を受ける人数が増加している。資格を取る人の中には電気工事士として転職を考えている人もいる。
現在の仕事から電気工事士に転職を考えている方、また第二種電気工事士の資格が有利に働く仕事を探している方など実際の電気工事士のニーズはいかがなものだろうか
電気工事士2種は2020年頃から人材不足の可能性
これは経済産業省電力安全課の資料からの情報です。
電気工事士2種は2020年頃から人材不足が1万人程度生じることが可能性として挙げられています。大量退職はないが入職者が減少するとみられているためです。
2020年頃には電気工事士2種の必要数は11万人と言われているが、それに対して1万人の不足が予想されています。
電気工事士の試験申込者は年々増加している。平成23年から13万人を超え平成28年度は15万人を超えた。申込者が増加しているはずだが調査によると人材不足の可能性があるということだ。
裏を返せば電気工事士のニーズは十分にある
2020年と言えばそう遠くはない。2017年現在での電工業界の入職者(2種)の年代別の資料によると50代と60代で全体の50%を占めている。しかしながらこの状況は年度が進むにつれ、20代から40代が多くなってくる。
もちろん現在20代なら10年先は30代になるわけだが、それでも若い電気工事士のニーズは十分にあると言える。
ECQの電気工事士技能講習会に参加される方の中にはやはり転職を考えている方が多いのも事実です。現在の仕事から資格を有していた仕事のほうが将来的にいいのではないかと考慮しての受験者がいます。
電気工事士の資格でどんな職業に就くかによってもニーズは変わってくる。現在ECQの講習会に来られる方の多くはまったく電気畑に関係ない職業についている人も多い。
同時に、さまざまな現場に入るためには電気工事士の資格がどうしても必要とされるための受講者もいます。受講者の傾向を見てみると
●電気設備に係る仕事
●通信設備に係る仕事
●エアコン設備に係る仕事
●建築関係(内装・リフォーム・工務店)に係る仕事
●太陽光設備に係る仕事
●映像・照明・音響設備に係る仕事
●工場などの保全に係る仕事
まだまだ特殊なお仕事の方々が電気工事士2種を必要としているようです。
転職を考えているなら電気工事士の資格をどのような分野で生かしたいかをよく考えることです。
電気工事士の時給・月給はどれくらい?
電気工事士の時給の平均を検索すると次のような結果が出ました。
岐阜県は1,110円でした。
愛知県は1,331円
東京では1,746円
大阪では1,490円
福岡では1,216円
全国の平均時給は1,511円と言ったところでした。
月給の平均については
岐阜県で25.5万円
愛知県で24.2万円
東京では27.0万円
大阪では24.1万円
福岡では23.8万円
全国での平均月給は24.4万円でした。
女性電気工事士のニーズは?
最近は女性の皆さんで電気工事士の資格を取得する方が増えてきました。
と言っても男性の電気工事士から見るとほんの一握りです。経済産業省電力安全課の資料によると電気工事士の女性比率は推定2%となっています
資料によると、電気関係の学校の入校者の時点で女性が高校では3%、大学では8%となっています。
女性が電気工事士の分野でも入職しやすいようにPRや労働環境の改善を検討する必要性が課題となっているようです。
こうした取り組みから女性の電気工事士もニーズがあると言えます。と言っても電気工事士の資格を生かせる業種は上にあげたように多岐にわたっています。体力や持久力などを考慮する必要があるでしょう。
例えば太陽光関連の会社に入ったとして、ひたすらソーラーパネルを運び続けると言った作業は女性にとっては酷なものとなります。しかしながら、配線や接続を主とする業務であるならいくらか楽に作業ができるかもしれません。
女性電気工事士の実態や声を聞いてみるのも大切なことです。
この業種なら電気工事士の資格を生かせると思える業種が見つかるかもしれません。ただ給料がいいからと言うだけで転職したために時間外労働が強いられると言うことも十分ありうるのです。
どの分野の仕事に関しても労働環境の改善は求められるのではないでしょうか。
労働環境の改善に至っては女性だけでなく男性も然りなのかもしれません。最近次のようなニュースがありました。
新国立競技場工事で新卒を過労死自殺させたブラック企業が判明か?施工業者は大成建設の下請け会社?
時間外労働が200時間にも及んでいたという。
転職にあたって気を付けたい事柄
目につくのは給料や年収と言った部分かもしれない。申し分ない年収であっても気を付けなければいけないのが労働環境や職場環境といったものです。
従業員の入れ替わりが激しい会社でしょうか?
もしそうなら給料が良くても労働環境は良くないのかもしれません。
勤務時間や労働時間、休日など曖昧なところはないでしょうか?
電気工事業でも業種によって残業が求められることがあります。サービス残業が当たり前になっているところは気を付けなければなりません。きちんと休日を取れるのかを確認しましょう。
仕事に就くのは雇い主の条件と自分の条件がある程度融通の利くものであるのかもしれません。自分の条件がすべて通るように持っていくのは現実的ではありません。
転職を決めるにあたっては入社してから後悔しないために最低でも譲れない条件は出しておくべきでしょう。