第二種電気工事士 技能試験における施工条件

技能試験では基本的作業いわゆる単作業が確実にできることは重要な点と言えるが、同じほど大切なのが施工条件を読みそのっ取に施工することも必要

2016年度の問題を例に施工条件を確認してみる (同時点滅の問題)

<施工条件>

1.配線及び器具の配置は、図に従って行うこと

2.確認表示灯(パイロットランプ)は引掛けシーリング及びランプレセプタクルと同時点滅とする

3.電線の色別は次によること

・電源からの接地線側電線はすべて白色を使用する

・電源から点滅器及びコンセントまでの非接地線はすべて黒色を使用する

4.次の器具には、白色の電線を結線する

・ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子

・コンセントの接地側端子(Wと表示)

・配線用遮断器接地側端子N端子

・引掛けシーリングの接地側端子(N又は接地側と表示)

5.ジョイントボックス内の電線接続は次の方法によること

3本の接続箇所は差込形コネクタによる接続とする

そのほかの部分の接続箇所はリングスリーブによる接続とする

7.ランプレセプタクル及び引掛けシーリングは台座の引き込み口を欠かずにケーブル下部から挿入使用

配線及び器具の配置は、図に従って行うこと

配線図には、使用する器具と配置,電線の種類が記載されています。

施工する際、器具の配置が異なっているものや電線 の種類が異なっていれば欠陥となります。例えばランプレセプタクルと引掛けシーリングの接続位置が図面とは逆になっている場合や、スイッチとコンセントを取り付ける際、上下が逆になる場合などです。

電線の種類VVFやエコケーブル、VVRなどがあるが使用する電線の種類を的確に選ばないと欠陥です。例)2.0の太さのところに1.6を使用

図面には寸法も記入されています。この場合の長さは器具の中心から接続のための被覆部分を除く外装(シース)までの長さです。寸法(器具にあっては中心からの寸法)が,配線図に示された寸法の 50%以下のものは欠陥となります



パイロットランプの点灯方法

条件には「確認表示灯(パイロットランプ)は引掛けシーリング及びランプレセプタクルと同時点滅とする」と指定されています。施工する際に常時点灯の形に配線するなら欠陥となります。パイロットランプが出題される問題がほかにもある場合、施工条件でパイロットランプの点灯方法を読み込むことが必要です。

電線の色別は次によること

被覆の色が違うだけで流れる電流は同じだからと言って電線の被覆の色を適当に接続してはなりません。下記のように電線の色に関して条件がしてされます

★電源からの接地線側電線はすべて白色を使用する

★電源から点滅器及びコンセントまでの非接地線すべて黒色を使用する。ここでは渡り線も非接地側は黒色となります。

電源からの接地線側と非接地線側の色は基本的なことなので覚えておきましょう。



次の器具には、白色の電線を結線する

この条件もほぼすべての問題において共通なので作業段階で確実に行えるようにしておきます。

★ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子

★コンセントの接地側端子(Wと表示

★配線用遮断器接地側端子N端子

★引掛けシーリングの接地側端子(N又は接地側と表示

ジョイントボックス内の電線接続は次の方法によること

ジョイントボックスが図面で2か所書かれている場合はAとBに接続方法が記載される。

ジョイントボックスが1か所の場合は下記のように記載される場合がある

3本の接続箇所は差込形コネクタによる接続とする

そのほかの部分の接続箇所はリングスリーブによる接続とする

上記の記載以外に、4本接続は差込コネクタを使用し、その他はリングスリーブ接続とする・・・などがある。

ランプレセプタクル及び引掛けシーリングは台座の引き込み口を欠かずにケーブル下部から挿入使用

29年度より、引き込み口が欠けた場合も欠陥ではなくなりました。

しかし、接続は台座の下部からケーブルを挿入しないと欠陥になります。

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その他の施工条件

★埋込連用取付枠はコンセント部分に使用すること。

★ねじなしボックスコネクタは,ジョイントボックス側に取り付けること。

★アウトレットボックスは,打ち抜き済みの穴だけを全て使用 すること。余分に穴を打ちぬいてはいけないということ。

★接地線には,緑色を使用する

★200V 回路の電源からの配線には,R相に赤色,S相に白色,T相に黒色を使用する。