差込形コネクタによる接続

差込形コネクタは,心線を差し込むことによって電線接続を行うものです。差込形コネクタは,テープ巻きをしなくても絶縁効果が得られるのでその絶縁性が失われないためにコネクタから心線がはみ出してしまわないよう施工しなければなりません。

***********

  

差し込みコネクタの穴の種類が幾つかあるものがありますが技能試験で出されるのは多くて4本穴です。




ペンチ幅はコネクタのストリップゲージとほぼ同じです。

自分のペンチの幅で切断した時の心線の長さを、差し込みコネクタ、で試しておきます。

ペンチの幅はペンチによって若干違います。長短によって若干切断するペンチの幅を調整する必要があります。

心線は真っ直ぐに突き当たるまで挿入しなければなりません。試験では,心線がコネクタの先端からはっきりと見える必要があります。同時にコネクタの下から心線が見えれば欠陥です

差し込みコネクタから電線を引き抜く時はコネクタを左右にねじりながら同時に引っ張ります

差込形コネクタにもストリップゲージがあるので,心線をそのゲージに合わせれば,適切な長さになります。ペンチ幅でゲージを合わせてもほぼ同じ長さになるのでペンチ幅も有効です。

試験センターからの差し込みコネクタの試験中での用い方について下記のような説明が加えられています

(注)技能試験では,接続のやり直しを行う場合には,差込形コネクタ下部から切断し, 新たな差込形コネクタを用いて正しく接続し直してください(引きぬいての再使用は心線 が傷つき,折れてしまう可能性があるので,やめましょう)。なお,差込形コネクタは追加支給を受けても欠陥の対象にはなりません。

 
上記の差し込みコネクタのやり直しに関して、

実際の工事においても引き抜いた後の心線にはギザギザの傷がつきます。傷がついたままでの差込は電気抵抗を増加させてしまう可能性があり発火事故につながりかねません。

時間がなくやり直す際には引き抜いた心線を切断し、再度、心線を剥ぎ直し傷のない状態で差し込むことができます。

差込形コネクタ欠陥事例