ボンド線を取り付ける
ボンド線が使用されるケースとして
金属管をアウトレットボックスに取り付けた時に「金属管とボックスを電気的に接続する」という条件が指定される
この時に施工しなければならないのがボンド線の取付です。
コネクタ部分には接地用端子があるのでその部分に確実に挿入されていることとボンド線がネジで締め付けられている必要がある。
ボンド線が接地端子の反対側まで出ていないと欠陥になります。
ボンド線(裸銅線)をのの字、輪作りします。
ボックスにはボンド線用のネジがあるのでねじ止めします。(右ネジになるようにします)締めすぎるとネジ穴を壊してしまい欠陥となるので注意
ボックスには下にいくつかの穴が開いているのでどこでも構わないので裏に通します。
指で示しているのがコネクタの接地端子です。このタイプの場合はボンド線をネジの両サイドのどちらに挿入してもOK
ボンド線を接地端子に通したところ
接地端子のネジをしっかりと締めます。線を引っ張って抜けると欠陥です。この際にもネジを締めすぎてしまわないよう注意します
端子から出た分はペンチで切り落としておきます。接地端子の端から線が出ていないと欠陥になるので注意
ボンド線取付完了。切り落として少し出た線を管に沿って曲げておくとよい
公表問題の金属管が出てくる問題の作成動画ノーカット
ボンド線取付は省略か?
ここ数年は第二種での試験において省略されていました。施工条件にはボンド線にてボックスと金属管を電気的に接続するという条件が省略されていました。
平成31年度において欠陥事例をはっきり示すためにそのポイントとして図解も含めて試験センターが公開しましたので、今年からはこのボンド線の作業があるかもしれません。
この電気工事士技能試験の注意するポイントとしての公開は第二種だけでなく第一種においても共通したものとなっていますので、一種のほうが出る確率は高いのかもしれません。
第二種においてもこの作業が出ないとも限りませんので施工条件に十分注意すると共にきちんと作業できるようにしておきましょう。