リングスリーブ接続欠陥

適切な圧着をするため,終端接続する「電線の径」と「接続す る本数」に応じて,正しいリングスリーブを選択しなければならないことは言うまでもない。下記は組み合わせや電線の処理などでも欠陥が生じてしまう例を取り上げた。

リングスリーブ圧着に関する欠陥例

スリーブ上端の未処理 5ミリ以上欠陥

リングスリーブ噛みこみ

被覆を噛んでいる欠陥

被覆のむき過ぎ スリーブ下端より10ミリ以上欠陥

スリーブ破損

スリーブ破損

3本のうち心線が2本しか見えない欠陥

外装のはぎ取り不足 20ミリ以下欠陥



リングスリーブ圧着工具の使用

★作業(試験)に適合した工具を使用しなければならない
試験に適合した工具はJIS C 9711:1982・1990・1997 に適合する圧着工具で、握り部分の色が黄色のものを使用

★刻印の「○」「小」「中」「大」が確実に刻印されるものを使用するよう勧められているが試験では「大」を使用する機会はないため最大「中」まで刻印できるものが必要。

刻印に関しては時折、「小」で圧着すべきところを「中」で圧着することにより圧着マークが見えないことがあったり、古い圧着工具を使用すると、同じように刻印が見えない場合がある。いずれも欠陥となる。

握り部分が赤色のものはリングスリーブ圧着用ではないので刻印されたとしても欠陥である。

他に欠陥となるリングスリーブの例

リングスリーブの先端または末端で,圧着マークの一部が欠けたもの

1つのリングスリーブに2つ以上の圧着マークがあるもの

1箇所の接続に2個以上のリングスリーブを使用したもの



エビ リングスリーブ(E)用ミニ圧着工具 使用範囲小(1.6×2)・小・中 AK17MA2

ホーザン(HOZAN) 圧着工具(リングスリーブ用) 圧着ペンチ 第二種電気工事士試験対応 適応サイズ小(1.6×2)/小/中 P-737