第二種電気工事士|筆記対策過去問10年分を分析ー絶縁抵抗

筆記対策過去問10年分を分析ー絶縁抵抗

絶縁抵抗に関する問題も定番通りよく出題される。

この問題については抵抗値が4つ出され、その中から適切なものを選ぶというものがほとんどである。

第二種の筆記試験では、0.1MΩか0.2MΩのどちらかを選び、他は無視!

SANWA アナログ絶縁抵抗計 500V/250V/125V PDM5219S

絶縁抵抗値を選ぶ基準は?

対地電圧がカギ

単相三線式(3W)

1φ3W の 100/200V 回路では,使用電圧 300V 以下,対地電圧 150V 以下なので,絶縁抵抗値は 0.1MΩ 以上を選ぶ

 

三相三線式(3φ3W)

三相三線式(3φ3W)対地電圧200Vなので0.2 MΩ以上を選ぶ。

(対地電圧についてもっと知りたい方はググってください)

筆記試験の配線図問題では絶縁抵抗を選ぶ際の機器などに電源がどこのブレーカーからとられているのかたどっていく必要があります。

そうすると、単相の100Vあるいは200Vのブレーカ-からきた電源が繋がれている場合と、三相200vのブレーカーから電源が取られている場合が判明するはずです。


過去問からの出題例

一番新しい平成29年度上期の例(平成29年度配線図

配線図問題37問:⑦で示す部分の電路と大地間の絶縁抵抗として許容される最小値(MΩ)は。

イ. 0.1   ロ. 0.2  ハ. 0.4  ニ. 1.0

答えはロです。

⑦で示される部分は,制御盤のP‐2よりCのブレーカーからくる3相200V回線になります。したがって、この部分の電路と大地間の絶縁抵抗値は,0.2MΩ以上でなければなりません。対地電圧が150Vを超過しているからです。

平成28年度下期の例(平成28年度下期配線図

配線図問題39問:⑨で示す部分の電路と大地間の絶縁抵抗として、許容される最小値(MΩ)は。

イ. 0.1   ロ. 0.2   ハ.  0.4    ニ. 1.0

上記とほぼ同じ問題です。

答えはロです。

⑨で示す部分には,三相 200V3.7kW のモータが使用されています。使用電圧 300V以下,対地電圧 150V 超過なのでこの部分の電路と大地間の絶縁抵抗値は,0.2MΩ 以上でなければなりません。

平成28年度上期の例(平成28年度上期配線図

配線図問題35問:⑤で示す部分の電路と大地間の絶縁抵抗として、許容される最小値(MΩ)は。

イ. 0.1   ロ. 0.2   ハ.  0.4    ニ. 1.0

答えはイです。

1 階のルームエアコンに供給する電路ですが、1φ3W(単相三線式) の 200V を使用しています。使用電圧 300V 以下,対地電圧 150V 以下に該当しますので,電路と大地間の絶縁抵抗値は,0.1MΩ 以上になります。




類似の問題は平成27年度上期、下期、平成26年度上期、下期、平成25年度下期、平成24年度下期、平成23年度下期、平成20年度、に出題されています。

上記過去10年分の答えに0.4MΩと1.0MΩの答えはいずれもありません。

繰り返します。選ぶのは0.1か.02のどちらかです。

第二種の配線図問題で使用電圧が300Vを超えるような配線図は出たことがありません。ちなみに使用電圧が300Vを超える電路がある場合は0.4MΩ以上になります。

第二種電気工事士|筆記対策・過去10年分を分析_接地工事

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